EXHIBITIONS

たかくらかずき 「可能性の壺」

たかくらかずき 左:《涅槃の壺_A》キャンバスにUV凹凸印刷、NFTつき
右:《涅槃の壺_B》キャンバスにUV凹凸印刷、NFTつき

 京都 蔦屋書店で、たかくらかずきによる個展 「可能性の壺」が開催されている。

 たかくらかずきは、デジタルペインティングを中⼼に、3DCGやAIなどのテクノロジーを駆使したアートピースを発表し、NFT界でも広く活躍するアーティストだ。仏教などの東洋思想を通して現代美術のルールを書き換えることと、デジタルデータの新たな価値追求をテーマに活動を続けている。⼤学院では⽇本画を専攻していたこともあり、デジタル表現と⽇本画に共通点を⾒出しながら現在の作⾵に⾄る。

 近年は、⽇本仏教や妖怪などをモチーフに、平⾯作品に限らずインスタレーションなど様々な⼿法を⽤いて、東洋思想とデジタルをかけ合わせた独⾃の世界観を創出。「可能性の壺」と題した本展では、⼀⾒同じようで違う緻密な作品を並べることで、真実や正解は複数存在するというテーマを表現している。