EXHIBITIONS

食と現代美術 Part9 —食とアートと人と街—

2023.11.02 - 12.02

メインビジュアル

 BankART Stationで 「食と現代美術 Part9 —食とアートと人と街—」が開催されている。

「食と現代美術」は、19年前のBankART創設当初より展開している展覧会のシリーズで、今回で9回目を迎える。これまでも、施設内で食をテーマとした作品を展示するほか、周辺店舗にアーティストの作品を展示したり、アーティストや有識者、周辺店舗のオーナーによるワークショップやトーク、飲食やアートの入り混じったマーケットの運営、街歩きと融合したフルコースの企画、BankART Café & Pubを舞台にした特別メニューシリーズなど、様々なかたちで展開してきた。

 この 「食と現代美術」の目的は、美術のなかに現れる、または美術の視線を通して、食文化のなかに潜む、プライベート性、地域性、共有性、暴力性、批評性、時代性、空間性などを解きほぐしていくことにある。「食」というものが日常であっても、「現代美術」は非日常である人々も多くあるなか、食という普遍的なテーマを美術の視線から逆照射することで、食文化のもつ深さと広がりを浮き彫りにし、またそのことが同時に美術作品のなかに潜む普遍的なテーマを表出している。

 今回は、横浜ポートサイド地区でおこなわれる 「食とアートと人と街」(主催:ヨコハマポートサイド街づくり協議会 / 運営協力:BankART1929)と会期をあわせて、展示やソフトプログラムを展開するなかで、BankART Stationを、食を巡るゆるやかな空間へと転換させている。

 参加アーティストは、磯崎道佳、大田黒衣美、カブ(深沢アート研究所緑化研究室)、下寺孝典(TAIYA)、谷本真理、 ちぇんしげ、平田守、婦木加奈子、 丸山純子、三田村光土里、武藤勇+(君塚史高+加藤良将+札本彩子)、村田真、森田浩彰、矢内原充志、ヤング荘、茶室プロジェクト[花升木工社寺建築(茶室)+藤井健司(軸)+丸山純子(花)]ほか。