EXHIBITIONS

三島喜美代ー遊ぶ 見つめる 創りだす

三島喜美代 Work23-S(部分) 2023 個人蔵

 岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱで 「三島喜美代ー遊ぶ 見つめる 創りだす」が開催されている。

 三島喜美代は1932年生まれ。大阪市と岐阜県土岐市を拠点として活動し、陶で雑誌や新聞、ダンボールなどを表現する作品で知られている。その活動と作品は、陶表現と現代美術の世界にわたって展開されてきた。当初、油絵からスタートした三島は、1960年代には雑誌や新聞紙を画面に切り貼りしたコラージュの平面作品で注目を集めた。その後、新聞を陶に転写する表現に取り組み始める。

 好奇心を原動力としたその創作活動は、90歳を迎えたいま、国際的な評価も高まりをみせている。本展は、三島が見つめ、挑み続ける創作の世界を、初公開作品を含む初期の作品から最新作までを通じて紹介する、過去最大規模の個展となっている。