EXHIBITIONS
吉野もも「余白の深淵」
OIL by 美術手帖ギャラリーで、吉野ももの個展「余白の深淵」展が開催されている。
吉野は1988年東京都生まれ。2012年に多摩美術大学を卒業後、15年に東京藝術大学大学院油画専攻を修了し、現在は埼玉を拠点に活動している。吉野は「空間との関係性を探りながら、絵画を拡張したい」と話しており、西洋の線遠近法と東洋の空気遠近法を融合した、オプ・アートを彷彿とさせる作品を制作している。
また子供の頃から、図鑑などのリアルな絵や、マウリッツ・コルネリス・エッシャーのだまし絵、襖絵など日本的な文化のなかにある独特な空間性に魅了されてきた。その影響は、折り紙をモチーフに、実際にそこに凹凸があるかのように描いた「Kamiシリーズ」や、90メートルを超える巨大な路面ペインティングなど、鑑賞者を作品自体のなかに取り込む特異な作風からも伺うことができる。
吉野は、モノとの関係性を探る作品を通して、⽇常に⻲裂を⼊れるかのような新たな異空間の創出を⽬指している。本展では、自身が収集した襖、陶器、めんこなど、日常のなかに潜む古き良きモノを素材に用い、それぞれの図柄に、遠近法の奥行きを加えることで表出する余白のおもしろみに着目した新作を紹介する。
吉野は1988年東京都生まれ。2012年に多摩美術大学を卒業後、15年に東京藝術大学大学院油画専攻を修了し、現在は埼玉を拠点に活動している。吉野は「空間との関係性を探りながら、絵画を拡張したい」と話しており、西洋の線遠近法と東洋の空気遠近法を融合した、オプ・アートを彷彿とさせる作品を制作している。
また子供の頃から、図鑑などのリアルな絵や、マウリッツ・コルネリス・エッシャーのだまし絵、襖絵など日本的な文化のなかにある独特な空間性に魅了されてきた。その影響は、折り紙をモチーフに、実際にそこに凹凸があるかのように描いた「Kamiシリーズ」や、90メートルを超える巨大な路面ペインティングなど、鑑賞者を作品自体のなかに取り込む特異な作風からも伺うことができる。
吉野は、モノとの関係性を探る作品を通して、⽇常に⻲裂を⼊れるかのような新たな異空間の創出を⽬指している。本展では、自身が収集した襖、陶器、めんこなど、日常のなかに潜む古き良きモノを素材に用い、それぞれの図柄に、遠近法の奥行きを加えることで表出する余白のおもしろみに着目した新作を紹介する。