タイルの歴史に見る日本の暮らし。特別展「日本のタイル100年―美と用のあゆみ」が江戸東京たてもの園で開催へ

日本での「タイル」の名称統一100周年を記念して、日本におけるタイルの歴史とそれを通じて見える暮らしや建築の変化を紹介する特別展「日本のタイル100年―美と用のあゆみ」が、江戸東京たてもの園、INAXライブミュージアム、多治見市モザイクタイルミュージアムの3館共同企画として開催される。

子宝湯浴室のタイル 1929 江戸東京たてもの園内

 日本での「タイル」の名称統一100周年を記念して、日本におけるタイルの歴史とそれを通じて見える暮らしや建築の変化を紹介する特別展「日本のタイル100年―美と用のあゆみ」が東京・小金井の江戸東京たてもの園で開催される。本展は、INAXライブミュージアム、多治見市モザイクタイルミュージアム、同園の3館共同企画によるもの。会期は3月11日~8月20日。

柿右衛門色絵応龍文陶板 17世紀 写真提供=前坂晴天堂

 日本においてタイルの名称が統一されたのは、いまから約100年前の1922年。古代エジプトが起源とされるタイルが日本に流入し名称が統一されて以降、地震や戦争などの大事を越えて、暮らしや都市の変化にあわせた日本のタイル文化が育まれてきた。

 同展では、名称統一以前までに醸成されてきたタイル文化の変遷をたどりながら、台所、トイレや洗面所、ビル、大学、地下鉄の駅、銭湯など、さまざまな場で多種多彩に使われてきた日本のタイル100年のあゆみを時代背景とともに紹介。美と用のあいだでタイルが果たしてきた役割を振り返り、暮らしや建築の未来を考える機会を創出することが目的だ。

 なお、会期中には講演会やワークショップ、ミュージアムトークなども実施予定。詳細は公式ウェブサイトで確認してほしい。

同潤会江戸川アパートメント食堂壁面タイル 1934 山茶窯製陶所製 東京都江戸東京博物館所蔵
子宝湯浴室のタイル 1929 江戸東京たてもの園内
平和記念東京博覧會全景鳥瞰図 1922 東京都江戸東京博物館所蔵

編集部

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