EXHIBITIONS

立木義浩写真展「肖像/時」

東京工芸大学 写大ギャラリー
2023.09.08 - 11.01
 東京工芸大学 写大ギャラリーで立木義浩の写真展「肖像/時」が開催されている。

 立木は1965年に『カメラ毎日』の巻頭56ページにわたって掲載された「舌出し天使」で写真家としてデビューした。69年にフリーランスとなり、ヌードを含む女性を中心とした作品を多く発表するいっぽう、広告・雑誌・出版など幅広い分野でさまざまな写真を撮影し、現在まで精力的に制作を続けている。

 立木の写真家としての仕事は幅く、時々の流行、風俗、風潮、社会状況といったものに反応しながら制作を続けてきた。「自分の撮るものが、『作品』だと考えたことがない。後世に残そうと、思ったこともない。好きなものを、好きなように撮る。自分で納得がいくように撮る」(『東寺』集英社、1998)という発言の通り、つねに好奇心の向くままに写真と向き合ってきた姿に、立木の写真家としてのスタンスと意思の一端をみることができる。

 本展ではポートレイトに焦点をあてた作品を紹介する。代表作である「舌出し天使」はもとより、それ以前、20歳で雑誌『アサヒカメラ』に掲載された幻のポートレイト、40代の代表作であるドキュメンタリー『MY AMERICA』、東寺の国宝を含む仏像、東日本大震災の被災地で撮られた老人たちの肖像、さらには若い学生たちをモデルに近年撮影された作品、そして写真館に生まれた立木の原点を感じさせる親子の肖像など、カラー、モノクロ写真作品あわせ80点を展示する。