EXHIBITIONS

勅使を迎える青楓 ~〈遠侍〉勅使の間 ~

遠侍 勅使の間障壁画 楓檜桃小禽図 部分

 二条城障壁画 展示収蔵館で 「勅使を迎える青楓 ~〈遠侍〉勅使の間 ~」が開催されている。

 本展では、二の丸御殿の中に特別に設けられた、朝廷のための部屋である勅使の間に描かれた二の丸御殿障壁画(重要文化財)の原画が展示されている。

 作者は、狩野甚之丞(かのうじんのじょう)(1583〜1628)とされており、桃山時代後期の画風を残す。勅使が背にする大床と帳台襖に描かれているのは、春に赤色の葉を芽吹き、夏に緑色へと変化する青楓。部屋の全体は、春から夏を彩る植物で統一されている。

 会場では、遠侍にある勅使の間障壁画《楓檜桃小禽図(かえでひのきももしょうきんず)》29面を公開。