髙橋凜 個展 「Blind dog」

　アートラボあいちで、髙橋凜による個展 「Blind dog」が開催されている。

　本展は、名古屋芸術大学を卒業し、その後も制作活動を続けている若手作家を紹介する 「nu - award」の第1弾で、アーティスト・髙橋凜が参加。

　髙橋凜は1996年東京都生まれ、名古屋育ち。2020年に名古屋芸術大学洋画コースを卒業。2023年に東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティスコースを修了。髙橋は、パフォーマンス、ペインティング、テキスト、ビデオ、サウンドなど、あらゆる素材を使って作品を制作している。一定のルールのもとで描かれた 「Emaki」（2016〜）という一連のドローイング作品では、慣習や現代の問題の不確かさ、人間の曖昧さを表現している。

　今回展示されている《Blind Dog》は、2020年から制作を始めたシリーズ作品で、友人とのオンライン会話が発端となった"盲目の犬"という存在がモチーフとなっている。これまで、同じ図像をコラージュしたポストカードや、近所で見つけた置物の犬を観察した映像作品といったシリーズ作品を制作してきた髙橋。 会場では、アーティスト・Hiiona Choiと共同で制作したサウンドを中心にインスタレーション作品を公開している。