EXHIBITIONS

企画展「Material, or 」

 21_21 DESIGN SIGHTで、「マテリアル」とのつながりを読み解く企画展「Material, or 」が開催される。

 今回ディレクターを務めるのは、デザイナーの吉泉聡。吉泉は本展で、それまで特定の意味を持たなかった「マテリアル」が人や生物との関わりにおいて「もの」へとつながる意味が付与され、「素材」となる過程に着目するという。
 
 展示構成は、大きく3つの視点から成る。まず「マテリアル」が「素材」として意味づけされるという点を、アートやデザイン、手仕事から探る。続いて、動植物の事例も参照しながら、マテリアルを通した世界の絡まり合いを再発見する。そして、新たな視点や技術をもって、いかにマテリアルとの関係をアップデートするかという問いに迫っていく。

 デザイナーによるプロダクトやリサーチを主眼とする成果物、アーティストによるマテリアルとの対話から生まれた多様な表現、工芸作家による作品や祭具・民芸品、そして人の視点を超えた動植物や有機物によるマテリアルへのアプローチの紹介といった多種多様な展示を通して、マテリアルの織り成す新しい世界を感じることができるだろう。