EXHIBITIONS

堀内正和・冨井大裕「拗らせるかたち」

トルソ、或いはチャーハン #8 2023
©︎Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates.

 ユミコチバアソシエイツで堀内正和と冨井大裕の2人展「拗らせるかたち」が開催される。

 堀内正和(1911〜2001)は戦前から戦後にかけて活躍した彫刻家。「日本の抽象彫刻のパイオニア」とも言われ、知的でありながら諧謔味やユーモアを含んだ柔軟な思考をもとに抽象形体を追及し、作品を発表した。冨井大裕は(1973〜)は、現代日本を牽引する彫刻家。1999年に武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コースを修了、彫刻についての思索を起点とした美術表現の可能性を探り続けてきた。

 本展は、冨井のキュレーションによって堀内と冨井の作品が展示される2人展。近代から現代に至る先駆けとして堀内が展開した抽象彫刻と、冨井の彫刻が並ぶ会場では、作品と作品の関係が生む相互作用にも注目したい。