EXHIBITIONS

「河本五郎ー反骨の陶芸」展

「河本五郎─反骨の陶芸」展の展示風景より

河本五郎 赤絵の壺 1971

河本五郎 色絵史神文四方器 1974

 菊池寛実記念 智美術館で「河本五郎ー反骨の陶芸」展が開催されている。

 河本五郎(1919〜1986)は、1000年以上の歴史を持つ陶磁器の生産地である愛知県瀬戸市に生まれ、表現としての陶磁器を追求した作家。

 本展は、没後初めて東京で開催される回顧展だ。会場では、土の性質を抽出し象徴した素材感や物質感を堪能できる陶器と、瀬戸の染付磁器とそのルーツとなる中国陶磁を分析、分解し、自身の作家性をあわせて再構築した独創的な磁器を合わせて70点以上を展示。幼少期から陶磁器の伝統的な技術に親しみ、晩年に至るまで創造に真摯に向き合った河本の制作を展観できる機会になるという。

 なお、本展では会期中に展示替えが予定されている。