EXHIBITIONS

Enrico Isamu Oyama / 大山エンリコイサム - Map Drawings

POST-FAKE projects
2023.04.07 - 05.21

メインビジュアル

 POST-FAKEは、4月7日より六本木に新たなスペース・POST-FAKE projectsをオープン。こけら落としとして、大山エンリコイサム 個展「Map Drawings」が開催される。

 大山は1983年東京生まれ。2007年に慶應義塾大学を卒業し、09年に東京藝術大学大学院を修了。11から12年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でニューヨークに滞在以降、ブルックリンにスタジオを構えて制作。主な展覧会は、「Kairosphere」(ポーラ美術館、2019)、「Viral」(中村キース・ヘリング美術館、2019)など。そのほか『美術手帖』2017年6月号の企画・監修やコム デ ギャルソン、シュウ ウエムラ、JINS、アウディとのコラボレーションも手がける。

 大山は都市の様々な空間に名前をかき残していくライティング文化に関心を寄せ、エアロゾル・ライティングの文字形体を抽象化し再解釈した独自のモティーフ「クイックターン・ストラクチャー(QTS) 」を展開。近年は、大山の問題意識のひとつであるクイックターン・ストラクチャーにおける正面性の問題から派生し、平面と立体、二次元と三次元の揺らぎのなかに生じる重なりやずれへと関心を広げている。また、クイックターン・ストラクチャーが横断する支持体の素材や、その組み合わせによって、知覚を揺さぶるような実験的な制作にも取り組んでいる。

 本展では、独自のモティーフ「クイックターン・ストラクチャー(QTS)」を、アノニマスなイメージの上に加筆する「ファウンド・オブジェクト」シリーズの最新作12点を紹介する。