EXHIBITIONS

原田直宏 写真展「TOKYO FISHGRAPHS | 2020」

東塔堂
2023.03.17 - 04.08
 東塔堂で、原田直宏の写真展「TOKYO FISHGRAPHS | 2020」が開催される。

 原田は1982年東京都生まれ。2010年に早稲田大学芸術学校空間映像科を卒業。主な展覧会は、「三つ目の部屋へ」(Zen Foto Gallery、2018)(梅田蔦屋書店、2018)、「Street Photography Exhibition「町へ出よう!」」(Zen Foto Gallery、2021)など。

 原田は、東京を拠点に日本写真が築いてきた写真家の思考と日本美術の伝統的な表現の融合の実践を中心に据えながら、多層で複雑な現代の都市の視覚と意識を写真という平面性のメディアで表現することを試みている。

 魚をモチーフにした本作は、民俗文学などに触れていく中で「魚道」というものがあってもいいんじゃないか、という原田の個人的な仮定から生まれたシリーズ作品だ。かつて水の都であった江戸・東京で、歌川広重の《名所江戸百景》を地図として、その名残りを探りながら、2020年のパンデミックの人が消えた東京の路地を撮影している。