EXHIBITIONS

宇平剛史 個展「事物の生」

N&A Art SITE
2023.03.03 - 03.17

左 Goshi Uhira, Skin (4420) 2020
右 Goshi Uhira, Skin (4234) 2021

左 Goshi Uhira Skin (4641, part) 2021
右 Goshi Uhira Skin (4528) 2019

Goshi Uhira Optical Glass 2023

 N&A Art SITEで、 現代美術家・デザイナーの宇平剛史の個展「事物の生」が開催される。

 宇平剛史は、1988 年福岡県福岡市生まれ。東京都立大学 (旧首都大学東京) システムデザイン学部インダストリアルアートコースを修了。

 主な展覧会は、「Unknown Skin」(横浜市民ギャラリー、2021)、「呼吸する書物|Breathing Books」(NADiff a/p/a/r/t 、2020)。その他、3331 Art Fair にて小池一子賞を受賞。装幀を手がけた主な書籍に、星野太『美学のプラクティス』(水声社、2021 年)、沢山遼『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020 年)、荒川徹『ドナルド・ジャッド』(水声社、2019 年)、横田大輔『Vertigo』(Newfave、2014 年))などがある。2022 年にはこれまでのアートワークとデザインワークで構成した初の作品集『Cosmos of Silence』を出版。

 本展覧会は、繊細で複雑な人の皮膚の肌理(きめ)を印刷表現で提示する連作《Skin》をはじめ、真っ白な紙の存在及びテクスチャーと直に対峙する新作の平面作品《White Papers》、光学ガラスの破片を用いた新作の立体作品《Optical Glass》などで構成されている。

 宇平は、事物自体に備わる固有の「生」に関心を持ち、その表皮やテクスチャーとの触覚的な関係のなかで制作を行なってきた。本展では、宇平の根底にある考え方を新作を交えながら鑑賞できる機会になるだろう。