EXHIBITIONS

落合陽一「ヌル即是色色即是ヌル」

2022.09.28 - 10.11

キービジュアル

 メディアアーティスト・落合陽一の個展「ヌル即是色色即是ヌル」が、阪急メンズ東京7階のmain baseおよび、7階のtagboatで開催されている。

 落合は1987年生まれ。2010年頃より作家活動を始め、境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。これまで国内外での個展やグループ展で発表、また写真集を刊行するなど精力的に活動してきた。本展では実験的な試みとして、インタラクティブな新作「ヌル即是色色即是ヌル」を含む3つのシリーズを発表する。

 空中に浮遊する鏡面の彫刻が風景を切り取り、回転し人間の魂と風景の調和と変容を私たちに思い起こさせる作品をフィジカルに撮影した「Re-Digitalization of Waves」、その「Re-Digitalization of Waves」シリーズのデジタルと物質の間を繰り返し転移し続ける作品の過程で、あえてフレームレートゼロにし、質量性の高い2.5次元印刷に着地した「Re-Materialization of Waves」、そして新作「ヌル即是色色即是ヌル」は、般若心経の空のモチーフを銀彫刻のデジタルデータとしてとらえ直した作品となる。

 また今回展示するNFTを素材としたアート作品の一部は、オンラインとオフラインのハイブリットで販売(詳細はtagboatのウェブサイトへ)。なお本展は、2022年10月から11月にかけて大阪の阪急メンズ大阪へ巡回予定だ。