
所蔵作品の舞台裏をひらく。ポンピドゥー・センターの新拠点「フランシリアン・ファブリック・ド・ラール」とは?
フランス国立近代美術館のコレクション約15万点を集約する新施設が2027年春、パリ南郊のマッシー市に誕生する。延べ床面積約3万平米の建物には、作品の保存・修復を担う設備に加え、その仕事を来館者に伝える展示空間も設けられた。作品移転前の特別公開から見えてきたのは、作品を未来へとつなぐ美術館の役割を社会にひらき、共有していこうとする試みだ。

フランス国立近代美術館のコレクション約15万点を集約する新施設が2027年春、パリ南郊のマッシー市に誕生する。延べ床面積約3万平米の建物には、作品の保存・修復を担う設備に加え、その仕事を来館者に伝える展示空間も設けられた。作品移転前の特別公開から見えてきたのは、作品を未来へとつなぐ美術館の役割を社会にひらき、共有していこうとする試みだ。

社会体制への不満による抗議や破壊行為が各地で発生したフランスで、5年目のアート・バーゼル・パリが開幕した。会場のグラン・パレでは警備が強化されるなか、10月20日から22日にかけて行われたVIPプレビューは盛況を呈した。しかし、今週末に予定される抗議行動を受け、主催者は金曜の23日19時をもって閉幕すると発表した。新ディレクターのもとで新たな局面を迎えたフェアをリポートする。

お金だけが「経済」ではない。生産、交換、分配、ケア、そして人や物のあいだに生まれる関係まで──「経済」と「価値」の意味を問い直す、第18回リヨン・ビエンナーレが開幕した。2028年に開催されるマニフェスタの芸術監督にも指名されているキャサリン・ニコルズのキュレーションによる本展。その主要会場を現地からリポートする。会期は12月13日まで。

草間彌生の大規模回顧展「Yayoi Kusama」が、アムステルダム市立美術館で開幕した。開催直前の8月14日に97歳で逝去した草間にとって、自ら携わった最後の展覧会となる。70年以上にわたる創作をたどる会場から、その生涯を貫いた表現と思想をレポートする。

地政学的緊張を背景に、燃料費や輸送費の上昇が続いている。その影響は、美術品を「どう運ぶか」だけでなく、「どのフェアに出るか」「どの作品を見せるか」という判断にも及び始めた。フリーズ・ソウルの推奨物流パートナー「Eythos(エイトス)」とアートフェア「Kiaf SEOUL(キアフ・ソウル)」への取材から、変わりゆくアジアのアート市場を読み解く。

キューバ系アメリカ人アーティスト、アナ・メンディエタ(1948〜85)の大規模回顧展がロンドンのテート・モダンで開催中だ。英国では約10年ぶりとなる本展は、「洞窟」「木立ち」「境界線」など8つのキーワードで120点以上の作品を再構成し、自然や身体、精神性をめぐるメンディエタの実践を今日的な視点から読み直す。会場の様子とともに、本展の見どころをレポートする。

広島県尾道市に、中国銀行旧尾道支店をリノベーションしたスモールホテル「Arbor Onomichi」がオープンした。本ホテルを手がけたBackpackers’ Japanの取締役CBO・石崎嵩人と、デザインディレクションおよび空間デザインを担当した「根を這う」代表・須藤修のインタビューを交え、その様子をレポートする。

上海外灘美術館(RAM)で、大規模グループ展「Youth Palace: or, some small acts of self-making」が開催中。社会主義時代の教育施設「少年宮」を手がかりに、美術館全体を学びと実践の場へと転換する本展。そこで問いかけられる教育や美術館の主体性を、館長兼チーフキュレーターのX・ジュー=ノウェルへの取材を通じて紐解く。

「ナショナル・パビリオン」(国別参加方式、以下「国別パビリオン」)の有効性や、その展示に見られる芸術と政治の距離は、第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において「アートウォッシュ」の顕在化や、専門家による受賞制度の崩壊といったかたちで問題が浮き彫りとなった。そこでは何が可視化され、何が見えにくくなっているのか。企画展と国別パビリオンの2回に分けての現地レポート、今回は国別パビリオンと同時開催展からいくつかピックアップしてお届けする。

イタリア、レッジョ・エミリアの旧マックスマーラ工場を改修した「コレツィオーネ・マラモッティ」では、戦後から現代に至る約200点の作品が常設展示。さらにここでは、過去の作品を保存するだけでなく、新たなコミッションや企画展を継続的に取り込んでいることも特徴だ。本稿では、建築、コレクション、そして現在開催中の企画展を取り上げながら、同館の特徴を紹介する。

1990年代に「裏原宿」カルチャーを牽引し、現在はKENZOのアーティスティック・ディレクターとしても活躍するNIGO®。その大規模な回顧展「NIGO®:日本から愛を込めて」が、ロンドンのデザイン・ミュージアムで開催されている。700点以上の品々を展示しながら、ヴィンテージやサブカルチャーへの偏愛から生まれた彼の創造性と、その世界的影響力を探る同展をレポートする。

ひとつの大きな声ではなく、複数のかすかな声に耳を澄ますこと。「In Minor Keys(短調で)」と題された第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展は、戦禍で増幅する死と、芸術監督不在という異例の状況下で、主催関係者や111組の招聘作家の協奏として編み上げられた。企画展と国別パビリオンの2回に分けての現地レポート、今回は企画展をお届けする。

4月18日、ヴィクトリア&アルバート博物館の新施設、V&Aイースト博物館がイーストロンドンにオープンした。昨年開館したV&Aイースト・ストアハウスとともに、ここ数十年におけるイギリス最大級の博物館プロジェクト「V&Aイースト」の中核をなす施設として注目を集めている。地域との関係性を重視しながら、とくに若い世代へのアプローチにも力を入れている同館の試みを紹介する。

3月21日、ニューヨークのニュー・ミュージアムが、大規模な拡張工事を経てリニューアルオープンした。OMA(重松象平、レム・コールハース)による新館の増設により、展示空間や教育機能が大幅に拡充。こけら落としとなる展覧会「ニュー・ヒューマンズ」では、テクノロジーの進展とともに変容する「人間性」をテーマに、200名以上の作家による作品が紹介されている。

大西洋に面したスペイン北部の地方都市サンタンデールに位置するセントロ・ボティン(Centre Botín)は、芸術を通じて「創造性」を社会全体に拡張することを目的としたユニークな現代アートセンターだ。レンゾ・ピアノによる建築や国際的な展覧会プログラムを通じて、環境・地域・文化の関係を再編する試みを続けてきた。本稿では、3月28日に開幕した毛利悠子のスペイン初個展「Entanglements」を契機に、このユニークな地方型現代アートセンターの国際性と取り組みを読み解く。

ブラジル・サンパウロを主な舞台にして開催される、著名建築家が手がけた家を舞台に展開される展覧会「アベルト(Aberto)」。その5回目が建築家エドゥアルド・ロンゴの私邸を舞台に開催中だ。会場の様子を、ブラジルを拠点とするフォトグラファー/ジャーナリスト・仁尾帯刀のレポートでお届け。

アート・バーゼルとUBSが共同で発表する年次調査「The Art Basel and UBS Global Art Market Report」の2026年版が公開。2025年、世界の美術品市場規模は596億ドル(約9兆4800億円)となり、日本市場は前年比1%減とやや減速した。

トレイシー・エミンの大回顧展「トレイシー・エミン:ア・セカンド・ライフ」が2月27日、ロンドンのテート・モダンで開幕した。赤裸々な自伝的作品で知られる彼女がトラウマや重い病気を乗り越えて現在に至った姿を、過去の作品から新作までを通して改めて見つめる本展をレポートする。

2024年の日本アート市場は前年比2%増の6億9200万ドルを記録。世界市場が縮小するなか、主要市場で数少ない成長を示した。レポートの内容をまとめた。

オランダ・ロッテルダムのNederlands Fotomuseum(オランダ国立写真美術館)が、2月7日に移転開館した。その建築と展覧会をひと足先に現地からレポートするとともに、知っておきたいオランダ写真史と重要作家についても紹介する。
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