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近藤恵介

Keisuke Kondo

 近藤恵介は1981年福岡県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。日本画の技法を用い、やまと絵に見られる構図法「吹抜屋台」などから引用した建築的な構図の中に、植木鉢やコップなど日常にあるものを精密な描写で並列させた絵画を制作。2011年の展覧会「絵東方恐怖譚」(ギャラリー・カウンタック清澄)、翌年の「覆東方恐怖譚」(代官山蔦屋書店)にて、小説家・古川日出男とともに文学と絵画の関係を様々な視点からとらえ直す展示を開催。また、「あっけない絵画、明快な彫刻」(ギャラリー・カウンタック清澄、2010)にて美術家・冨井大裕と共同制作するほか、「板と紙とケータイ電話」(MA2ギャラリー、東京、2013)では美術家・平山昌尚とともに展示。美術の今日におけるあり方を考えるワークショップなども継続的に行う。主な個展に「project N 34」(東京オペラシティ アートギャラリー、2008)や、会期中毎月新作を制作・展示し、同時にキュレーターや学芸員、批評家、美術家といった様々な分野の人々によるテキストを掲出する「12ヶ月のための絵画」(MA2 ギャラリー、東京、2013〜14)など。