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「群れ」をキーワードに現代の人間社会を考える。小西紀行の個展「群れの記憶」

身近な人々のスナップ写真をもとに、匿名性に覆われた人物画を描く小西紀行が、東京・品川のURANOで個展を開催する。会期は9月2日〜10月8日。

小西紀行 無題 2017 227.3×162.0cm キャンバスに油彩 © Toshiyuki KONISHI, Courtesy of URANO.

 小西紀行は1980年広島県生まれ。現在も広島を拠点に制作を行い、国内外で多数の展覧会に参加。現在開催中の 「ヨコハマトリエンナーレ 2017−島と星座とガラパゴス」 では、新作絵画によるインスタレーションを発表している。

 小西は、幼少期の自身を含めた家族や、ごく少数の身近な人々のスナップ写真をもとに、群像形式の人物画を繰り返し描いてきた。描かれる人物たちからは、人種・年齢・性別などの個性を示す要素がすべて剥ぎ取られているが、そのいっぽうで人物たちの互いの関係や空間と身体のバランスは入念に描き込まれ、人物たちのあいだの親密さや緊張感を伝えている。

 本展では、「群れ」や「家族」をキーワードに、人間どうしの関係性を考察する新作約10点が展示される。

小西紀行 無題 2017 53.0×45.5cm キャンバスに油彩 © Toshiyuki KONISHI, Courtesy of URANO.

編集部

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