2018.3.31

田口行弘が無人島プロダクションで5年ぶりの個展を開催。会期中拡大し続けるインスタレーションも

各地で行うインスタレーションやイベントの記録をストップモーション映像として発表するアーティスト・田口行弘の個展が無人島プロダクションで開催される。会期は2018年4月21日〜5月27日。

田口行弘 Pokepoke 2017 ビデオ ©Yukihiro Taguchi Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production
前へ
次へ

 田口行弘は1980年大阪府生まれ。ベルリンを拠点に活動し、各地の「公共の場所」を舞台に、火、土、植物、布や廃棄物など、人々の営みに関わるものを素材にインスタレーションやイベントを行い、その記録をストップモーション映像で制作、発表してきた。

 本展では、田口が2012年から継続的にプロジェクトを行っているケニアのナイロビで地元のアーティストから教わった言葉「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. – “早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいなら一緒に行け”」を展示タイトルに掲げ、過去作品と新作を交えて発表する。

田口行弘 Inter Yellow 2016 ビデオ ©Yukihiro Taguchi Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

 無人島プロダクションでは5年ぶりの個展となる本展では、居住地であるベルリンの空き地に廃材などからなる家を自作、生活を営んだ約2年に渡る実験的なプロジェクト「Discuvry」から派生した近年の作品群、そして2016年より続く現在進行形の香港でのプロジェクトを発表する。会場を大きく2つに分け、いっぽうではケニア、ニュージーランド、ドイツで制作した映像作品のスクリーニング、もう片側では、ドローイング、映像、そして会期中も拡大し続ける、織りのインスタレーション作品で構成する。

 また、会期はじめの約1週間には田口が会場に滞在し行うワークショップ「Let’s Weave!」も開催予定。このワークショップでつくったパーツは、本展終了後に香港のCentre for Heritage Arts & Textile (CHAT)へと会場を移し、さらに大きなインスタレーションへと展開していく予定となっている。

田口行弘 Patch Pass 2016 ビデオ ©Yukihiro Taguchi Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production