かたちも色も様々な機内食器のコップ。これらは、戦後日本のプロダクトデザインの礎となったGKデザインの創立者の1人によって、1950年代から集められたもの。「飛行機=その国の顔」という視点で蒐集されたこれらの食器は、その後のプロダクトデザインにも少なからず影響を与えた。
東京・三宿にあるカフェSUNDAYで開催される本展では、パンナムエア、ルフトハンザ航空、ユナイテッド航空、パキスタン航空、サベナベルギー航空、スカンジナビア航空、エールフランス、日本航空、全日空、ガルーダインドネシア航空など、世界各国の航空会社約50社からコレクションされたコップの一部を展示。
デザインの資料としても価値の高いこれらのコレクションを、多くの人に見てもらおうと企画された本展。現在、存命するGKデザインの創立メンバーはただ1人となり、コレクションをまとめて公開できるのは本展が最後かもしれないという。デザインを学ぶ学生、飛行機ファン、雑貨や食器が好きな人などへ新たな視点を提供する貴重な機会となりそうだ。