MAGAZINE

大阪・関西万博、そして「静けさの森」を未来へ。藤本壮介、宮田裕章、SANAAが考える都市の未来

10月8日、万博閉幕を間近に控え、未来へ引き継がれる「レガシー」をテーマとした2025年日本国際博覧会テーマウィークプログラム「共鳴と森―突き破る塔(1970)から開かれる空(2025)へ」が開催された。とくに万博の経験を未来の都市づくりにいかに活かすかがテーマとなった宮田裕章、SANAA(妹島和世/西沢立衛)、藤本壮介が参加した第3部「Expo2025 以降の都市」の内容をレポートしたい。

NEWS / REPORT

文化の日に観覧無料となる美術館・博物館(2025年版)

11月3日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨とする国民の祝日「文化の日」。この日にあわせて、展覧会の観覧無料を実施する美術館・博物館を紹介する。 ※プログラムは変更となる場合があるため、来館の際は各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

INSIGHT

第88回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:終わりの始まり、創作の輝き

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第88回は癌の宣告後に絵を描き、多くの作品を残した小高正道さんに迫る。

PREMIUM

いまなお受け継がれるマリー・アントワネットの美学とは? V&Aサウス・ケンジントンで「マリー・アントワネット・スタイル」が開催中

ロンドンのV&Aサウス・ケンジントンで、イギリス初のマリー・アントワネットをテーマにした大規模な展覧会「マリー・アントワネット・スタイル」が開催中だ。2026年夏には日本への巡回が決定している同展の様子をレポートする。

NEWS / REPORT

地域レビュー(関西):大槻晃実評「美術の歴史と歴史の美術」(和歌山県立美術館)、茨木市立キリシタン遺物史料館 常設展示

ウェブ版「美術手帖」での地域レビューのコーナー。本記事では大槻晃実(芦屋市立美術館学芸員)が、「美術」と「歴史」という普遍的テーマを作品を通じて問い直した展覧会「美術の歴史と歴史の美術」(和歌山県立美術館)と、国家による宗教統制の歴史を現代に伝える茨木市立キリシタン遺物史料館の2展を取り上げる。

REVIEW

銃後の女性たちからとらえる「戦争の空気」。能勢陽子評「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」、「爆心へ」

戦後80年の今年、日本各地では戦争を題材にした展覧会・アートプロジェクトが多く開催された。そのなかから、「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」(東京国立近代美術館)およびコレクティブ「爆心へ」の試みをレビュー。銃後の女性に着目し、戦争をめぐる新たなナラティブについて考える。

REVIEW