MAGAZINE

「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」(アーティゾン美術館)レポート。共有と追体験の空間が生む、記憶の想起と新たな認識

アーティゾン美術館のコレクションと現代アーティストの共演で新しい美術の可能性を探るシリーズ「ジャム・セッション」が始まった。今回は山城知佳子と志賀理江子。沖縄と東北という異なる地に根ざして制作を続けるふたりが紡ぐ空間は、わたしたちに何をもたらすのか。

NEWS / REPORT

PREMIUM

第10回

「にぎやかな民具」。これなーんだ?

一般の人々が日常の暮らしのなかで生み出し、使い続けてきた「民具」。一見ただの古い道具に見えるかもしれませんが、様々な切り口から観察してみることで、ユニークな造形や意外な機能性といった「デザインの工夫」に気がつくことができます。第10回目は「にぎやかな民具」。これなーんだ?

「CHANEL Presents la Galerie du 19M Tokyo」でフランスのメゾンは何を見つけたのか。「ルサージュ」ユベール・バレール/「ルマリエ」クリステル・コシェール インタビュー

六本木ヒルズの東京シティビュー&森アーツセンターギャラリーを会場に、「la Galerie du 19M Tokyo」が10月20日まで開催されている。同展に参加したシャネルを支える2つのメゾンのアーティスティック ディレクター、「ルサージュ」のユベール・バレールと「ルマリエ」のクリステル・コシェールに、メゾンが目指すことや服飾や装飾にかける思いなどについて話を聞いた。

INTERVIEW

「TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE 2025」が開催。“あたりまえの日常が、おもしろくなる”デザインイベントに

東京ミッドタウンで、「あたりまえの日常が、おもしろくなるデザインイベント。」をコンセプトとしたイベント「TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE」が11月5日まで開催されている。昨年までの「DESIGN TOUCH」をリニューアルするかたちで展開されるこの催しの見どころをレポートする。

SPECIAL / PROMOTION

鑑賞者、出荷準備完了。田村正資評「ナイル・ケティング Blossoms-fulfilment」展

寺田倉庫がTokyo Gendaiと連携し、天王洲で開催した「TENNOZ ART WEEK 2025」。その目玉のひとつとして、寺田倉庫G3ではナイル・ケティングが日本で約10年ぶりとなる大規模な作品《Blossoms – fulfilment》を発表した。展覧会の「鑑賞(者)」に着目したパフォーマティブ・インスタレーションを、哲学者・田村正資がレビューする。

REVIEW

「最前線」の島をつなげるアートの力とは? 第3回馬祖ビエンナーレ(馬祖国際芸術島)

中国にほど近い台湾の離島「馬祖」にて、今年で3回目となる「馬祖ビエンナーレ」が開催されている。台湾、日本、韓国、香港、マレーシア、オーストラリア、アメリカ、スペイン、カナダの9つの国・地域から55組のアーティストが参加した今年は、南竿(ナンガン)、北竿(ベイガン)、西莒(シージュ)、東莒(ドンジュ)、東引(ドンイン)の5つの島々に75点が展示され、10以上のパフォーマンスが行われる。「最前線」の島で展開される芸術祭の意義を、台湾在住の文筆家・栖来ひかりがレポートする。

INSIGHT

工芸の新たな伝統への挑戦。「GO FOR KOGEI 2025」シンポジウム、リポート

2025年7月24日、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)サウスケンジントンで「GO FOR KOGEI 2025」シンポジウムが開かれた。このシンポジウムでは、「日本の工芸」と「日本の伝統」に関する既存の概念を問い直し、とくに制度の外で活動する女性アーティストや制作者に焦点が当てられた。女性アーティスト、サブカルチャーやディアスポラのアーティスト、その他の工芸専門家など、幅広い講演者を招いて、一見なじみのある日本の工芸というテーマに対する新たな光を当てるという試み。企画者の菊池裕子によるリポートをお届けする。

INSIGHT