「インプリントまちだ展」は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて2017年から同館が開催してきたシリーズ展。その集大成となる展覧会が「インプリントまちだ展2020 すむひと⇔くるひと ─『アーティスト』がみた町田─」だ。同展では、「すむひと」として町田在住のアーティストの作品と市民による自主出版物を、「くるひと」として同館が招いたアーティストたちの作品を展示。版画を中心とする印刷物から、町田の姿を示すことを試みる。
「くるひと」としては、これまでの「インプリントまちだ展」招へいしてきたながさわたかひろ、荒木珠奈、田中彰の3人の作家に加えて、町田市がホストタウンを務めるインドネシアからアグン・プラボウォを招へい。環境問題への関心から手製の再生紙を使用して制作を行うプラボウォのこれまでの代表作を国内初公開するとともに、町田の市街地での取材を通して制作した新作も発表する。
「すむひと」では、町田在住歴のあるアーティストたちが「住む街」を表現した版画・プリントを紹介。若林奮、赤瀬川原平らの作品から、市民が作成したフリーペーパーやミニコミ誌などの自主出版物までを展示する。