
ホセ・パルラ「Home Away from Home」展開幕レポート。日本を“もうひとつの故郷”とする表現の軌跡
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ホセ・パルラが20年以上にわたり築いてきた日本との関係をたどる個展「Home Away from Home」が、銀座と六本木の2会場で開幕した。

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ホセ・パルラが20年以上にわたり築いてきた日本との関係をたどる個展「Home Away from Home」が、銀座と六本木の2会場で開幕した。

東京シティビューで、日本を代表するマンガ家・松本零士の没後初となる大型展覧会「『銀河鉄道999』50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路」がスタートした。会期は9月7日まで。

2025年のユネスコ世界遺産登録20周年を前に、スペイン・バルセロナにあるアントニ・ガウディの名建築「カサ・バトリョ」が、その裏ファサードとプライベート中庭の修復を完了した。100年以上の時を経て、ガウディが構想した空間の本来の姿が、精緻な調査と職人技によって現代に蘇る。

写真家・鈴木幹雄の写真集『命の記憶 ─ 沖縄愛楽園1975』の刊行を記念した写真展が、沖縄愛楽園交流会館、PURPLE、TOBICHI東京の全国3ヶ所で開催中だ。

戦争や紛争の際に起きた性暴力について考察する「沈黙しない:紛争下の性暴力」展がイギリスの王立戦争博物館ロンドンで開催中だ。会期は11月2日まで。語られることの少ない題材を取り上げた意欲的な本展をレポートする。

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

サッカー・スペイン1部リーグのクラブ・FCバルセロナ。今季スペイン国王杯、スペインリーグ優勝とも果たした強豪クラブは、華麗なパスワークと創造的なプレースタイルで世界のサッカーファンを魅了してきた。リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタといった名選手の名前は、サッカーに詳しくない人でも一度は聞いたことがあるだろう。そのバルサが東京で開催中のミロ展(東京都美術館、7月6日まで)に「特別協力」している。なぜスペインのサッカークラブが、日本での20世紀美術の展覧会に特別に協力しているのか。今回の珍しいコラボレーションの背景を紹介したい。

東京・銀座にある銀座 蔦屋書店内のFOAM CONTEMPORARYで、弓指寛治による「4年2組」展が開催される。会期は6月28日~7月23日。

来年開催されるミラノ・コルティナ冬季オリンピック競技大会。その公式アートポスター発表された。

山形・酒田市の土門拳写真美術館で、東松照明と土門拳の二人展「東松照明と土門拳―語りつぐ写真―」が開催される。会期は7月11日〜10月26日。

奈良・興福寺の北西に位置する北円堂。その中心に安置された弥勒如来坐像をはじめとする国宝の仏像群が今秋、東京国立博物館に集結する。

6月17日、奈良美智の個展がロンドンのヘイワード・ギャラリーでスタートした。イギリスの公立美術館では奈良にとって初の大規模個展であり、スペインやドイツを巡回した回顧展をさらに深化させた本展の様子をレポートする。

第84回
新着のアート本を紹介する『美術手帖』のBOOKコーナー。2025年4月号では、田中純の『磯崎新論』から福尾匠の『ひとごと クリティカル・エッセイズ』、青木彬の『幻肢痛日記』まで、注目の8冊をお届けする。

第83回
雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2025年4月号では、鴻野わか菜による『生きのびるためのアート 現代ロシア美術』を取り上げる。ロシアのウクライナ侵攻などで緊迫する昨今の国際情勢。そのようななかで、同地にて活動を続けるアーティストたちにとって「生きのびる」こととは何を意味するのか。鴻野による現地取材がベースとなった本書を、美術批評・中島水緒が評する。

音楽家・渋谷慶一郎が代表を務めるアタック・トーキョー株式会社(ATAK)が発表した、最新の人型ロボット「アンドロイド・マリア」。11月5日に都内コンサートホールにて本格的なデビューが決定した。

「エヴァンゲリオン」シリーズの30周年を記念した展覧会「ALL OF EVANGELION」が、東京・六本木の東京シティビューで開催される。会期は11月14日〜26年1月12日。

東京・神保町にあるNew Galleryで、大滝詠一によるナイアガラ・レコード50周年を記念した特別企画展「Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey」が開催される。会期は7月11日〜8月3日。

アーティゾン美術館で、第6回の「ジャム・セッション」展が開催。本展では、沖縄と東北、それぞれの地に根ざしたアーティスト・山城知佳子と志賀理江子が、石橋財団が所蔵する近現代美術のコレクションと新たな対話を生み出す。会期は10月11日〜2026年1月12日。

コピックのアルコールマーカーで三原色が学べるセットが登場。教育機関を対象に販売を開始した。

第82回
雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2025年4月号では、富井玲子による『オペレーションの思想 戦後日本美術史における見えない手』を取り上げる。英語圏において戦後日本美術の研究を主導してきた富井による著作では、どのような切り口から戦後日本美術の研究を紐解いているのか? 現代美術研究の筒井宏樹が評する。