
地域レビュー(関西):大槻晃実評「美術の歴史と歴史の美術」(和歌山県立美術館)、茨木市立キリシタン遺物史料館 常設展示
ウェブ版「美術手帖」での地域レビューのコーナー。本記事では大槻晃実(芦屋市立美術館学芸員)が、「美術」と「歴史」という普遍的テーマを作品を通じて問い直した展覧会「美術の歴史と歴史の美術」(和歌山県立美術館)と、国家による宗教統制の歴史を現代に伝える茨木市立キリシタン遺物史料館の2展を取り上げる。

ウェブ版「美術手帖」での地域レビューのコーナー。本記事では大槻晃実(芦屋市立美術館学芸員)が、「美術」と「歴史」という普遍的テーマを作品を通じて問い直した展覧会「美術の歴史と歴史の美術」(和歌山県立美術館)と、国家による宗教統制の歴史を現代に伝える茨木市立キリシタン遺物史料館の2展を取り上げる。

大阪・関西万博のイタリア館で目玉のひとつとなっていた《ファルネーゼのアトラス》が、大阪市立美術館で展示される。

永青文庫の人気者、菱田春草の《黒き猫》が、修理を終えて久しぶりに公開されている。同館所蔵の近代日本画の優品とともに改めて彼らを支えた細川護立との交流の姿を偲ぶ。会期は11月30日まで。

奈良の水平社博物館で水平社設立の中心人物のひとりであった西光万吉の生誕130年を記念した特別展「西光万吉の表現」を開催される。会期は11月1日〜2026年1月12日。

2026年2月、カタールのドーハで初となる「アート・バーゼル・カタール」が開催される。世界から87ギャラリーが集結する本アートフェアの会期は、2026年2月5日〜7日(プレビューは2月3〜4日)。

滋賀県立美術館で開催中の「おさんぽ展 空也上人から谷口ジローまで」をレポート。

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

東京・稲城市の遊園地「よみうりランド」で、16シーズン目となる「よみうりランド ジュエルミネーション 2025 」が開催される。会期は10月23日から。

戦後80年の今年、日本各地では戦争を題材にした展覧会・アートプロジェクトが多く開催された。そのなかから、「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」(東京国立近代美術館)およびコレクティブ「爆心へ」の試みをレビュー。銃後の女性に着目し、戦争をめぐる新たなナラティブについて考える。

第77回正倉院展の開催にあわせ、登大路ホテルと奈良国立博物館による特別企画「こころ瑠璃めく 正倉院の宴」が開催される。

オランダ・ハーグを拠点とし、国際的に活動するダンスカンパニーNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)。その来日公演が、KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉(11月21日・22日)と愛知県芸術劇場大ホール(11月24日)で開催される。

ファッションデザイナー、ジョナサン・アンダーソンが率いる「JW ANDERSON(JW アンダーソン)」は、ファッションアイテムとともにアンダーソン自身のキュレーションで選ばれたホームウェアなども取り扱うブランドとして大きな進化を遂げた。ロンドン・ファッションウィーク中にロンドン旗艦店でお披露目された新コレクションをレポートする。

AIを駆使し、存在しない生物を創出する気鋭のアーティスト「エンタングルドアザーズ」(ソフィア・クレスポとフェイレカン・カークブライド・マコーミック)。自然とテクノロジーがもつれあうその作品から、私たちはいかなる生命像を見出せるのか。

愛知県の豊田市美術館で、「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」が開幕した。会期は10月4日〜11月30日。

東京都現代美術館で「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が開催される。会期は12月25日〜2026年4月2日。

1985年に制作された坂本龍一の幻のドキュメンタリー『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』が、4K レストア版として2026年1月16日に公開される。

北海道の南西部にある白老町で第5回を迎える「ルーツ&アーツしらおい 2025」が開催中だ。『美術手帖』では第2回から毎年レポートを掲載し、その変遷を追ってきた。今回は、このまちで暮らす人々にスポットが当てられ、町内9ヶ所で10の企画が展開された。

日本画の画題となった土地や画家と縁の深い場所を「聖地」とし、現地の写真とあわせて展示する特別展「日本画聖地巡礼2025 -速水御舟、東山魁夷から山口晃まで-」がスタートした。会期は11月30日まで。

The 5th Floorが、次世代のキュレーターを対象とした教育プログラム「Pre-Curatorial 2025」を11月5日〜9日に開催する。定員は5名程度で、募集受付は10月10日まで。

京都画壇を代表する画家であり、マルチな活躍を見せた堂本印象。その軌跡をたどる回顧展「没後50年 堂本印象 自在なる創造」が京都国立近代美術館で開幕した。