加えて、アンブロジアーナ図書館が所蔵するレオナルド・ダ・ヴィンチの『アトランティコ手稿』(1478〜1518)は、イタリア館で展示されたものとは異なる紙葉が日本初公開される。デッサンと注釈で構成されたこの手稿は、精神、科学、芸術、工学に対するダ・ヴィンチのユニークな洞察が1119枚にわたって収められたもの。

今回出品されているのは、第156紙葉 表《水を汲み上げ、ネジを切る装置》(1480〜82頃)と第1112紙葉 表《巻き上げ機と油圧ポンプ》(1478頃)の2点で、いずれも本展のために、水の都・大阪と関連性を持つものとして選ばれた。宮下はこれらの手稿について、「ともに実用化されたものと考えられる。レオナルドの軍事技師・土木技師としての実践や構想を物語るもの」と語る。


なお本展は日時指定予約優先制だが、すでに予約枠は完売。当日券の取り扱いなどは今後検討するという。



















