進化したJW ANDERSON。新たなロンドン旗艦店は現代の「驚異の部屋」?【3/4ページ】

服とともに並ぶ、数々の手仕事の名品

 店内のあちこちに置かれたスコットランドの建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュのデザインをスコットランド産オーク材で復元したランプやスツール、イングランドのイーストサセックス州を拠点とする職人ジェイソン・モッセリによるアームチェア「ホープ・スプリングス・チェア」もその重厚さで存在感を存分に発揮している。

JWアンダーソン ロンドン旗艦店の店内風景 courtesy of JW Anderson

 味わい深いアンティークやヴィンテージの品もある。コウモリやブドウの葉をかたどった古いシルバーのデキャンターレーベルはレザーのキーホルダーや小物とともにショーケースに収められているのがユーモラスだ。丁寧に手入れされた古い園芸道具の数々は、JW ANDERSONのロゴが刻印されてオブジェのように壁にディスプレイされている。

レザーグッズとともに並ぶアンティークのデキャンターレーベル 撮影=筆者
コウモリ型のデキャンターレーベル Courtesy of JW Anderson
古い園芸道具のディスプレイ 撮影=筆者