第2章「詩画一致の系譜」では、中国の詩画一致の思想のもと、画中に作者や作品に関わった人々の賛(題や詩文)が添えられた中国や日本の絵画を紹介。これらは彌之助・小彌太が蒐集し、近年同館が重点的に修理事業を継続しているものも多い。

1970年の大阪万博では「万国博美術展」が開催され、静嘉堂からは水墨画の優品が7件出展された。とくに倪元璐《秋景山水図》(17世紀、明時代)や陳紹英《夏景山水図》(1653、順治10)、《竹林山水図》(14世紀、明時代)、王健章《川至日升図》(17世紀、明時代)といった、明清時代の重要文化座となっている名品は目を見張る。




















