「ART IN THE PARK(工事中)」(Ginza Sony Park)開幕レポート。都市と公園を結ぶアートの姿を見る【3/3ページ】

 山口幸士による花畑をモチーフとした新作12点は4階に展示されている。山口も、同施設における工事中の仮囲いを活用したウォールアートを昨年手がけており、本作はそれを油絵として再構成したものだという。壁面の両側にはそれぞれ昼夜の世界が描かれており、打放しコンクリートや配管が剥き出しとなった無機質な空間に咲き誇る花々が互いの対照的な世界を浮き彫りにしているようでもあった。

展示風景より(4階)
展示風景より(4階)

 Ginza Sony Parkの構造は、ラフォーレ原宿などにも見られるいわゆる「スキップフロア」を採用。つまり、来場者は連続的につながる階段の途中で様々なアート作品に出会えるような楽しみがあるということだ。空間内を自由に回遊しながら、ぜひこの「ART IN THE PARK(工事中)」を体験してみてほしい。

 なお、SUDOと山口による作品は抽選による購入も可能だ。会場で作品を鑑賞のうえ、ウェブサイトより詳細を確認してほしい。

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