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「北アルプス国際芸術祭」開幕レポート。山とともにある人々の歴史と文化を感じる【2/7ページ】

市街地エリア

 日本海から塩を運ぶ千國街道の宿場町として栄えた大町は、かつて多くの塩問屋が栄えた。国の登録有形文化財に指定されている塩問屋の建物を公開している「塩の道ちょうじや」の塩蔵では、塩を素材に山本基が《時に宿る》を展示。塩を素材に表現された天の川は、北アルプスの山並みにも見えてくる。

展示風景より、山本基《時に宿る》

 エカテリーナ・ムロムツェワは、床下に水路が流れる大町の昔ながらの邸宅内で作品を展開。家の下を流れるせせらぎの水音が心に残ったというムロムツェワは、水性絵具の層によってその音を表現する《山のくちぶえ》を制作した。

展示風景より、エカテリーナ・ムロムツェワ《山のくちぶえ》

 市街地にある土蔵では鈴木理策が写真の連作《風の道 水の音》を展示。同じ場所を繰り返し訪れ、季節の変化やカットごとの絶妙な差異を作品に取り込む鈴木。本作は、大町を訪れた鈴木の知覚に沿うような体験を与えてくれる。

展示風景より、鈴木理策《風の道 水の音》

編集部

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