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中谷芙二子と高谷史郎が霧の彫刻でコラボレーション。9月より姫路市立美術館の庭園で展開

「霧のアーティスト」として知られる中谷芙二子が姫路市立美術館の庭園で12月1日まで展開している「《白い風景―原初の地球》霧の彫刻 #47769 SeriesII」。本作と 「ダムタイプ」のメンバー・高谷史郎とのコラボレーションが9月6日の夜間よりスタートする。一般公開に先立って行われた作品発表をレポートする。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、《白い風景》

 「霧のアーティスト」として世界的に知られる中谷芙二子姫路市立美術館の庭園で12月1日まで展開している「《白い風景―原初の地球》霧の彫刻 #47769 SeriesII」。本作とアーティストグループ 「ダムタイプ」のメンバー・高谷史郎とがコラボレーションした作品《白い風景》が、9月6日の夜間よりスタートする。

展示風景より、《白い風景》

 中谷は「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」招聘作家として、2022年度から同館で「霧の彫刻」3部作に取り組んできた。最終年度にあたる今年は「《白い風景―原初の地球》霧の彫刻 #47769 SeriesII」を展開している。本作に高谷による照明を加えたものが新作《白い風景》で、夕暮れから夜間にかけて展開される。

左から中谷芙二子、高谷史郎

 本作は姫路市立美術館の庭園で展開されるもの。小さな霧の波が発生し、それがやがて大きくなり、回転運動となって庭園全体を包み込んでいくもの。高谷は本作に新たに照明を加えることで新作を共作した。

展示風景より、《白い風景》

 幾度となくコラボレーションをしてきた中谷と高谷。中谷は今回の協力について「次の新しい表現が始まったことを嬉しく思う」と語った。また、高谷は霧の彫刻が周囲の空や姫路城、空気などに溶け合い風景となる作品であることに着目。霧との相性を考えながら、冷たく感じない白い光をつくりあげ、霧の中に設置したという。

展示風景より、《白い風景》

 世界的に注目が集まる中谷の霧の彫刻。刻々と変化する霧と環境との共鳴を、高谷がいかに演出したのか、ぜひ現地で目にしてほしい。

編集部

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