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南青山にIDÉALビルが開業。館内アートワークに挾土秀平やコシノジュンコ

東京・南青山に新たな文化発信基地として「IDÉALビル(イデアルビル)」が5月27日にオープン。建築設計には中村拓志&NAP建築設計事務所が、館内アートワークは挾土秀平とコシノジュンコが担当する。

IDÉALビル 外観

 デザイン、食、文化などの新たな文化発信基地として、東京・南青山に「IDÉALビル(イデアルビル)」が5月27日にオープンする。

 同スペースのテナントには、IDÉALをはじめ、minotticucineやTOM DIXON TOKYOのインテリア・デザイン専門店のほか、レストランにDominique Corby、イベントスペースのLIGHT BOX ATELIER / SEMPRE、さらには能舞台(一般非公開)も用意されている。

 また、ビルの建築設計は建築家・中村拓志&NAP建築設計事務所が担当。館内アートワークとして、エントランスやレストラン内の左官を挾土秀平が、エントランスオブジェをコシノジュンコが手がけており、建物全体がアートとデザインであふれた空間となっている。

IDÉALビル 内観

 オーナーが観世流能楽師の家系であるという同スペースのオープンに際し、設計を担当した中村は次のようにコメントした。「オーナーの流派の定紋である『観世水』をモチーフに、人を呼び込む水の流れをイメージした設計をガラスや外壁の石など、各所に施してあるのがこのスペースの特徴だ。設計は2018年末から始まったが、クオリティの高い住宅街とショップが並ぶ街並みにふさわしいものとなったのではないか」。

 エントランスとレストラン内の左官を担当した挾土は、「エントランスは『観世水』という和のコンセプトから、完全オリジナルのイメージで観世水をデザインした。フレンチレストラン(Dominique Corby)では、フランスと和の融合を目指し、宮殿建築のレリーフと茶室の印象を掛けあわせたイメージでつくりあげた」とコメント。コシノは「日本の掛け軸をオブジェとして制作した。丸と四角、和と洋の対極をテーマとしている」と語った。

左官・挾土秀平によるエントランス
コシノジュンコ《山水》 2200×720 コールテン綱

 「IDÉALビル」の「IDÉAL」とはフランス語で「理想的な」という意味を表す。様々なアートやデザインが集結する同スペースで、自身の理想的な暮らしに思いを馳せてみるのもよいだろう。

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