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2021.7.17

マーク・マンダース、ふたたび。東京都現代美術館で特別展示「マーク・マンダース:保管と展示」

東京都現代美術館で6月22日まで開催されていた「マーク・マンダース―マーク・マンダ ースの不在」が再構成 され、あらたに特別展示「マーク・マンダース:保管と展示」として公開された。

展示風景より、《4つの黄色い縦のコンポジション》(2017-19)
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 東京都現代美術館で今年6月22日まで開催されていた「マーク・マンダース ―マーク・マンダ ースの不在」が、構成を変えて帰ってきた。それがMOTコレクション内で開催されている、特別展示「マーク・マンダース:保管と展示」だ。

特別展示「マーク・マンダース:保管と展示」

 本展は、緊急事態宣言によるマンダース展の会期短縮を受けて急遽企画されたもの。作品返却までの期間を利用し、「マーク・マンダース―マーク・マンダ ースの不在」展出品作品の一部が展示されている。

展示風景より、手前は《マインド・スタディ》(2010-11)

 空間全体がひとつの作品として構成された「マーク・マンダース―マーク・マンダ ースの不在」と同じ作品を用いながらも、まったく違うものにするという試みとなった本展は、準備期間も短いなか、即興的な部分もあり、作家としても異例の挑戦になったという。

展示風景より

 前回展とは異なるということを示すために、一つひとつの作品を「単語」のように入れ替えたこの展示。緊張感のある部分と、宙づりで中途な「保管」の部分によって展示は構成されており、前回との違いを確かめながら楽しむことができる。

展示風景より

 「コロナの時代に美術館でどんなことができるのか」という試みのひとつだという本展。「マーク・マンダース ―マーク・マンダ ースの不在」を見逃した人はもちろん、すでに鑑賞した人にとっても満足感を与えるものとなっているだろう。

展示風景より、左から《夜の庭の光景》(2005)、《乾いた土の頭部》(2015-16)
展示風景より
エントランスに設置されている《2つの動かない頭部》(2015-16)