コロナ禍でも学びを止めなかった女子美生の作品が集結。「JOSHIBISION2021―アタシの明日―」が3月1日より開催へ

女子美術大学の大学院・大学・短期大学部から選抜された学生の作品展、付属高校の卒業制作展と合わせた展覧会「JOSHIBISION2021―アタシの明日―」が3月1日より東京都美術館で開催される。会期期間中、大学院・大学・短期大学部の作品はオンラインでも公開される。

「JOSHIBISION 2021 」メインヴィジュアル。メインヴィジュアルは澁谷克彦教授(デザイン工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻)が制作

「女子美」の名で知られる女子美術大学は、女性に対して高等教育機関における美術教育への門戸が開かれていなかった1900年に、「芸術による女性の自立」「女性の社会的地位の向上」「専門の技術家・美術教師の養成」を目指して、美術教育を行う学校として創立した。日本で唯一、女性のみが学ぶ美術教育機関だ。

 3月1日より東京都美術館で開催される「JOSHIBISION」は、女子美の大学・短大・大学院の各専攻・領域・コースに在学する学生の選抜作品による企画展となる。

 タイトルの「JOSHIBISION」は「JOSHIBI×EXHIBITION×VISION」をつないだ造語で、「いまを生きる、等身大の学生たちのさまざまな視点が集まり、ともに未来をみつめていこう」というメッセージが込められたもの。2017年から毎年3月に開催され、女子美の考える価値観を発信、提案してきた。

「JOSHIBISION」過年度の展示風景より

 昨年度に引き続き今回の展覧会も、新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じたうえで実施。会期中には、女子美術大学の公式ウェブサイト内の特設ページでも作品が公開される。

 長引くコロナの影響で、美術大学の学習環境は大きく変わり、2021年度は学生がキャンパス内で制作・指導を受ける“対面”での授業を中心としつつ、一部オンラインを活用した「ハイブリッド形式」で授業が行われるなど、時々刻々と状況は変化している。

 先行きが見えない社会情勢のなかでも、学生生活を過ごした女子美の学生たちは、何を感じ、どのように制作に取り組み、どのような表現で社会に発信していくのか。学生たちの新たな才能・多様な表現にも注目しつつ、その成果を見届けたい。

編集部

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