画家・安野光雅(1926〜2020)の追悼展「『洛中洛外と京都御苑の花』展」が横浜の髙島屋で開催される。開催期間は9月15日〜10月4日まで。
安野光雅は1926年島根県生まれ。49年に美術教員として上京。 68年に絵本『ふしぎなえ』でデビューし、教員のかたわら本の装丁などを手がけてきた。代表作に『ABCの本』『天動説の絵本』『旅の絵本』『綸本平家物語』、司馬遼太郎『街道をゆく』の挿絵などがある。国際アンデルセン賞を始め、紫綬褒章、菊池寛賞など数々の賞を受賞し、2012年には文化功労者に顕彰された。
安野は2011年から19年末まで、古都・京都の姿を描き続けた。本展では、安野が産経新聞の紙面で約9年間にわたり連載した「京都」をテーマに描いた作品92点と、京都御苑の花を描いた作品12点、さらに新聞未掲載作品17点の原画を展示する。
ファンからの人気が高い《東寺》や《哲学の道》《雪の金閣寺》をはじめ、京都の北部から南部までの広範囲にわたる風景や歴史ある街並み、京都ゆかりの人物まで、多岐にわたる題材の作品が一堂に会する。
また、会場では産経新聞で実施した「もう一度見たい 安野光雅が描く洛中洛外」の投票で人気が高かった13作品のカレンダーや、本展で紹介するすべての作品を網羅した画集『洛中洛外 春夏編』『洛中洛外 秋冬編』を販売する。
さらに、京都・和久傳ノ森の「森の中の家 安野光雅館」のオリジナルグッズ販売も実施。同館でしか購入することができないグッズが並ぶ、貴重な機会となっている。