上海を代表するアートフェア「アート021」がプロデュースし、今年で3回目の開催となるアートフェア「JINGART(ジン・アート)」が、6月10日に北京の「北京展覧館」でスタートした。
今年のフェアでは11ヶ国から43のギャラリーが物理的な展示を行うほか、現代美術 艸居やEACH MODERN、TINA KENG GALLERYなど13のギャラリーはオンラインプログラムを展開している。
デイヴィッド・ツヴィルナーは、20世紀美術史においてもっとも影響力のあるアーティストのひとりであるジョルジョ・モランディや、リュック・タイマンス、ミヒャエル・ボレマンスなどの現代アーティストの作品を紹介。ガレリア・コンティニュアでは、アニッシュ・カプーアやアントニー・ゴームリーなどの現代彫刻家の作品のほか、ミケランジェロ・ピストレットなど国際的に活動しているアーティストの作品を展示している。
リッソン・ギャラリーでは、宮島達男やロドニー・グラハム、ジョアンナ・パウセット・ダートなど、世界各国のアーティストによる多様性への探求に焦点を当てる。また、今年初めて同フェアに出展したリーマン・モーピンは、ギルバート&ジョージやラリー・ピットマンなどの近作を、アルミネ・レッシュはマティアス・ビッツァーや李青(リー・チン)、ケニー・シャーフなどの最新作を紹介している。
日本のホワイトストーン・ギャラリーでは、カラフルで表情豊かな絵画で知られるアーティスト・小松美羽や、ポスト・ペインティングを代表する若手アーティスト・江上越、そして水墨画とグラフィティを融合させた作品で知られる中国人アーティスト・陳英傑(チン・インジェ)の最新作を見ることができる。
そのほか、デザイン、装飾美術、家具、ジュエリーなどの作品が多く出品されるのが、同フェアの大きな特徴。ニューヨークのバリー・フリードマンは中国国内外の18・19世紀のアンティーク家具や装飾品を、上海のオブジェクティブ・ギャラリーは、作品の美しさと機能性に着目したアメリカ人アーティストのヴィンセント・ポシックの作品を出品している。