日本全国の高校・大学・大学院・専門学校の学生、および日本国籍を有し海外の教育機関に在籍する学生を対象としたアートアワード「CAF賞」が、今年の受賞者を発表した。
学生の創作活動の支援と日本の現代美術の振興を目的に、今回で7回目の開催を迎えた同賞では、最優秀賞に選ばれた受賞者に賞金100万円のほか、副賞として個展開催の権利を与える。また、審査員賞4名に賞金各30万円、入選を含むいずれかの者に海外渡航費用として50万円を授与するのも特徴だ。
12月2日~6日の5日間、東京・代官山のヒルサイドフォーラムにて「CAF賞2020入選作品展」が開催。1日には同会場で最終審査が行われ、6名の受賞者が決定した。受賞者は以下の通り。
最優秀賞:スピリアールト・クララ(LUCA School of Arts)
岩渕貞哉審査員賞:大塚美穂(武蔵野美術大学大学院)
金澤韻審査員賞:鹿島理佳子(東京工業大学大学院)
名和晃平審査員賞:神農理恵(武蔵野美術大学大学院)
保坂健二朗審査員賞:岡田直己(東京藝術大学大学院)
海外渡航費授与者:成島麻世(武蔵野美術大学)
各受賞作品に関する審査員のコメントは、CAF賞2020の公式ホームページに掲載している。
また、開催期間中にはスマイルズの遠山正道が代表を務める株式会社「The Chain Museum」が開発したアーティスト支援アプリ「ArtSticker」にて、入賞者・入選者17組の作品を公開することが決定。アプリを通し、気に入った作品には「スティッカー」を付与することができ、もっとも多くのスティッカーが贈られたアーティストには「ArtSticker PRIZE」が贈られる(13日までアプリ上で募集中)。
本賞の大きな特徴のひとつが、最優秀賞の副賞として授与される個展開催の権利。昨年のCAF賞2019で最優秀賞を受賞した武蔵野美術大学大学院在籍のサカイケイタが12月22日より9日間、東京・渋谷ヒカリエ8/CUBE+COURTにて副賞としての個展を開催予定。入場無料・事前申し込み不要で、こちらもあわせてチェックしてほしい。