国内最大級の学生対象アートコンペ「CAF賞2020入選作品展」が、12月2日〜6日に東京・代官山のヒルサイドフォーラムで開催される。今年は会場規模を拡大し、事前予約制にて17組の入選作家による作品を展示する。
「CAF(Contemporary Art Foundation)賞」は、アートコレクターの前澤友作が会長を務める公益財団法人現代芸術振興財団が主催するアワード。高校、大学、大学院、専門学校の学生を対象に、若手アーティスト育成を目的として2014年に始まった。これまで、川内理香子(2014年審査員賞)、井田幸昌(2016年審査員賞)、木村翔馬(2017年最優秀賞)などの若手アーティストが受賞している。
7回目の開催を迎える今年は、京都市立芸術大学大学院、武蔵野美術大学、筑波大学、LUCA School of Arts、東京工業大学大学院など日本国内外10の大学・大学院から17組の学生が入選。入選作品展では、これらの作家による絵画、彫刻、映像、パフォーマンス、インスタレーションなどの作品が展示される。また、5日と6日の週末には本入選作品展にあわせて入選作家2組による特別公演とワークショップも開催される(別途要事前予約)。
今年の審査員は、岩渕貞哉(「美術手帖」総編集長)、金澤韻(現代美術キュレーター)、名和晃平(彫刻家)、保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)の4名を迎える。展覧会最終日には最終審査を行い、最優秀賞1名と審査員特別賞4名を選出する。
最優秀賞1名には賞金100万円に加え、副賞として個展開催の機会が与えられる。また、審査員賞4名の賞金は各30万円、さらに入選を含むいずれかの者には海外渡航費用として50万円が授与される。
若手アーティストの登竜門としても存在感を増してきた本賞。今後の活躍が期待される入選作家の作品を展示会場でチェックしてほしい。