国内最大級の学生対象アートアワード 「CAF賞」。同アワードは、アートコレクターの前澤友作が会長を務める公益財団法人現代芸術振興財団が主催し、日本全国の高校・大学・大学院・専門学校の学生、および海外の教育機関に在籍する学生の作品を対象とするものだ。
CAF賞は学生の創作活動の支援と日本の現代芸術の振興を目的に、2014年より毎年実施されている。これまでに、増田将大、ジダーノワ・アリーナ、表良樹、木村翔馬、根本祐杜、サカイケイタらが最優秀賞を受賞。多くの若手アーティストが活躍する足がかりとなってきた。
今年は6月1日より、CAF賞2020の作品募集がスタート。最優秀賞1名には賞金100万円に加え、副賞として個展開催の機会が与えられる。また、審査員賞4名の賞金は各30万円、さらに入選を含むいずれかの者には海外渡航費用として50万円が授与される。
審査員は、今年から新たに岩渕貞哉(美術手帖・総編集長)、金澤韻(現代美術キュレーター)、名和晃平(彫刻家)、保坂健二朗(東京国立近代美術館・主任研究員)の4名を迎える。書類審査、実作審査、最終審査を経て選ばれた受賞・入選作品は、代官山ヒルサイドフォーラムの入選作品展で公開後、受賞作品が発表される。
絵画、彫刻、インスタレーションなどの作品形式や、テーマ、サイズは自由。さらに出品無料、作品輸送料無料(一部地域要相談)であることも同賞の魅力となっている。20年3月に卒業した学生も応募が可能。応募締め切りは7月31日。同アワードを、ぜひ次なる創作への足がかりにしてほしい。