少数民族の力強い姿を写した写真で知られる写真家・ヨシダナギ。その最新かつ集大成とも言える個展「HEROES」が開催される。
ヨシダナギは1986年生まれ。幼少期からアフリカ人へ強烈な憧れを抱き「大きくなったら彼らのような姿になれる」と信じて生きてきたというヨシダナギだが、自分は日本人だという現実を10歳で両親に突きつけられ挫折。2009年に単身アフリカへ渡り、その後、独学で写真を学んだ。
これまで、アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影・発表し、数多くのメディアに出演。2017年には、『日経ビジネス』誌の「時代を創る100人」と雑誌『PEN』の「Pen CREATOR AWARDS」に選出され、講談社出版文化賞「写真賞」を受賞するなど、その活動にますます注目が集まっている。
そんなヨシダナギが初の写真集『SURI COLLECTION』から約2年を経て、集大成となる新刊写真集『HEROES』を刊行。その刊行記念展が5月23日から開催される「HEROES」だ。本展では、ブラジルの秘境アマゾンのエナウェネ・ナウェ族をはじめ、パプアニューギニアのオモマサライ族、フリ族、アサロ族、アフリカのサハラ砂漠の青の民と呼ばれるトゥアレグ族など、これまで出会った世界中の少数民族(ヒーロー)の姿を一堂に紹介。
力強く個性的なヒーローたちの姿とともに、文化の多様性をあらためて認識できる機会となるだろう。