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「アート・バーゼル香港2025」が開幕。逆風のなかで示されたアジア市場の可能性

アジア最大級のアートフェアであり、同地域のアートマーケットを象徴する存在とも言える「アート・バーゼル香港2025」が3月26日に開幕した。世界経済が不安定ななかで、同フェアはどのような可能性を示しているのか。会場からレポートする。

文・撮影=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部)

会場風景より、ルー・ヤン《DOKU the Creator》(2025)

 世界経済の低迷とそれに伴うアートマーケットの停滞が続くなか、アジアのアートマーケットを象徴する存在である「アート・バーゼル香港」は今年どのような成果を見せたのか。

 3月26日、香港コンベンション&エキシビションセンターで開幕した「アート・バーゼル香港2025」のVIPプレビューには、世界中からアート関係者や愛好家が集まった。開幕に先立ち、アート・バーゼル香港のディレクターであるアンジェル・シヤン・ルーは記者会見で次のように語った。

会場風景より

 「2023年のアート・バーゼル香港は『再開』の年であったが、2024年は東西の『再連結』がテーマであった。そして、アート業界やコミュニティとともに進化を続けた2年間を経て、今年のテーマは自然と『再構築』にたどり着いた。私たちは、たんなる売買プラットフォームを超え、『創造的機会の交差点』として自己を再定義しようとしている」。

 ルーは「美術手帖」のインタビューで、過去数ヶ月間にわたりアジア各地を飛び回り、新たなコレクター層を育成する「カルトベーションイベント」を開催してきたと話す。「近年、アジア各都市では大小様々なアートスペースやプライベートミュージアムが次々と誕生している。これらの新しい機関は、優れたアート作品を自らのコレクションに加えたいと考えており、アート・バーゼル香港はそうした機関が世界一流のギャラリーから作品を発見し紹介できる場を提供している」。

会場風景より
会場風景より

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