20組の現役アーティストたちによる150点以上の作品をリアルとバーチャルの両空間で同時に展⽰・販売するNFTアートフェア「Meta Fair #01」が、3月11日〜13日の会期で開催される。
このアートフェアは、株式会社アトムが「アートの力で不動産に新たな価値転換を図り、都市の活性化に挑戦する」というプロジェクト「A-TOM ART ACTION」の一環として開催するもので、日本国内初のNFTアートフェアとされている。
リアルな会場は、アーティストの藤元明が中⼼となり⾏ってきたアートプロジェクト「ソノ アイダ #新有楽町」。バーチャル会場は、永⼭祐⼦建築設計によるバーチャル美術館となる。実会場内に設置するVRヘッドセットからアクセスし、バーチャル会場限定の作品を見ることもできる。
同フェアを企画・運営するのは、キュレーター兼作家であり、アートスペース・新⼤久保UGOの創設メンバーである丹原健翔。丹原を含め、会⽥寅次郎、相澤安嗣志、岡⽥裕⼦、東城信之介、藤元明 + 徳永雄太、マイケル・ホー、松⽥将英など、丹原が声をかけて集まったアーティスト、クリエイター、建築家の20組が参加予定となっている。
丹原はステートメントで、「『NFTアート』の市場がファインアートのシーンと乖離してしまっている現在、NFTという技術媒体が現代アートにとってどのような意義をもつのかが問われている」としつつ、フェアの企画趣旨について次のように述べている。
「世の中の“メタ”な世界への期待のなかに芸術の価値は所在するのか。フィジカルとバーチャルの共存する近い未来、現代アートはどう⽴ち振る舞うべきか。本アートフェアは、そのような問いに作家として向き合う試みであり、社会へその問いを投げかける狙いでもある」。
なお3月4日〜6日の期間には、ソノ アイダ #新有楽町で「Tempered Temporality ⼀瞬のカタチ」展が同フェアの関連イベントとして開催。インディペンデント・キュレーターの宮澤佳奈、吉井えりか、エリカ・ドレスクラ―の3名がキュレーションを手がけ、フェアにも出展する相澤安嗣志、岩村寛⼈、マイケル・ホーの3名の作品が展示される。