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クリストとジャンヌ=クロードの個人コレクションがサザビーズに出品。ウォーホルやイヴ・クラインらの作品も

今年5月にこの世を去ったアーティスト・クリストと妻ジャンヌ=クロード(1935〜2009)の個人コレクションが、サザビーズ・パリで開催されるセールに出品される。ふたりの代表作のほか、アンディ・ウォーホル、イヴ・クライン、ルシオ・フォンタナなどの作品も登場する。

Unwrapped: The Hidden World of Christo and Jeanne-Claude 出典=サザビーズのウェブサイトより

 今年5月にこの世を去ったアーティスト・クリストと、2009年に亡くなった妻ジャンヌ=クロードの個人コレクションが、2021年2月17日に行われるサザビーズ・パリのセールに出品される。

 今回のセールには約400点の作品が出品。落札総額は400万ドル(約4億1400万円)と推定されており、収益金はアーティスト財団の設立に充てられる予定となっている。

 出品作には、1985年にパリのセーヌ川に架かる橋「ポン・ヌフ」で実現したプロジェクト「包まれたポン・ヌフ パリ 1975-86」や、91年に茨城とカリフォルニアを同時に傘で覆う「アンブレラ 日本=アメリカ合衆国 1984-91」など、クリストとジャンヌのもっとも知られているパブリック・プロジェクトの関連作品が含まれている。

クリストとジャンヌ=クロードのスタジオの様子
Photo by André Grossman (C) THE ESTATE OF CHRISTO V. JAVACHEFF

 加えて、アンディ・ウォーホル、イヴ・クライン、ルシオ・フォンタナ、クレス・オルデンバーグ、マルセル・デュシャン、ウィリアム・コプリー、ナム・ジュン・パイクなどの作品も登場。

 例えば、アンディ・ウォーホルが64年に描いたジョン・F・ケネディ元米大統領の夫人、ジャクリーンの肖像画《Jackie》や、クリストが敬愛していたヘリット・リートフェルトがデザインした肘掛け椅子《Hoge》、ジョアン・ミロが68年に制作した彫刻作品《Personnage》、ルーチョ・フォンタナがクリストに捧げた絵画《Concetto Spaziale, Attesa》などの出品作からは、ふたりの幅広い交友関係を垣間見ることができるだろう。

 セールスの開催に先立ち、2021年2月11日〜16日にはサザビーズ・パリで下見会が開催。なお21年9月18日〜10月3日には、クリストとジャンヌの遺作とも言える、パリの凱旋門を梱包するプロジェクト「l’Arc de Triomphe, Wrapped(Project for Paris, Place de l’Étoile-Charles de Gaulle)」が実施される予定だ。

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