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愛はごみ箱の中に。バンクシー作品の落札者はヨーロッパ人女性コレクターと判明

10月5日、ロンドンのサザビーズに登場するも、シュレッダーで切り刻まれたことで一躍話題となったバンクシーの代表作《Girl With Balloon》。その落札者が明らかになり、新たな作品名が付与されることがわかった。

サザビーズで取り外される《Girl with Balloon》(バンクシーのInstagramより)

 10月5日、ロンドンのサザビーズに登場し、100万ポンド(約1.5億円)で落札と同時に額縁に隠されていた装置で切り刻まれたことで一躍話題となったバンクシーの作品《Girl with Balloon》(2006)。本作を落札した人物が判明した。

 《Girl with Balloon》を落札したのは、サザビーズの長年の顧客であるヨーロッパ人の女性コレクター。女性は「ハンマーの音と同時に作品が切り刻まれる様子を見て、最初は非常にショックを受けました。けれどしだいに、自分は美術史の一部を所有できるということに気づいたんです」とコメントし、切り刻まれた作品を拒否することなく、100万ポンド(約1.5億円)で落札したことを明かした。

 なお今回の出来事を経た本作は、バンクシー作品の認証を担う団体「Pest Control」によって証明書が与えられ、《Girl with Balloon》から《Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)》へと名称を変更した。

 一連の出来事に関して、SNSでは「面白い」「さすがバンクシー」といった感想の反面で「予定調和」「茶番」といった意見もあがっており、賛否両論が巻き起こっている。バンクシーの名をさらに広めることになった”事件”は、ひとまずの決着を迎えたと言えるだろうか。

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