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靴箱から見つかった作品は、21億円相当。予想落札価格を大幅に上回る結果に

フランスの田舎町のとある家庭の屋根裏部屋に無造作に保管していたという靴箱の中から、中国陶磁器が発見された。オークションで予想落札価格を大幅に上回る21億円で落札された、その作品とは?

実際に持ち込まれた靴箱に収まる様子 ©Sotheby’s 清乾隆 洋彩山水柑子口瓶 落札予想価格=500,000~700,000ユーロ、落札結果=16,182,800ユーロ(手数料込)

 2018年6月12日、サザビーズ・パリの中国美術オークションが開催された。そこで注目を浴びたのが、フランスの田舎の家の屋根裏から偶然に発見されたという中国陶磁器だ。落札予想価格50万~70万ユーロ(約6500~9100万円)のところ、それを大幅に上回る約1600万ユーロ(約21億円)で落札された。

落札された作品

 この作品は他の美術品とともに、長い間屋根裏に置き忘れられたままにされていたもの。偶然本作を見つけた家主はサザビーズ・パリ事務所へと持参。査定を担当したスペシャリストは、重要な作品が無造作に紙の靴箱に入れられていたということに驚愕したという。

 作品は、清朝の最盛期である乾隆時代(1736〜95)に制作されたもので、パリのギメ東洋美術館に類似作品が収蔵されているという貴重なものだ。

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