パナソニック 汐留ミュージアムは、2018年がパナソニックの創業100年にあたることから、創業者・松下幸之助が蒐集し、同社が所蔵している日本の近代絵画60点を初めて一堂に会する展覧会「日本の四季ー近代絵画の巨匠たちー」(4月2日〜15日)を開催する。
同展では、パナソニック所蔵のコレクションの中から、「四季」をテーマにした約60点の作品を展示。川合玉堂、東山魁夷、竹内栖鳳、梅原龍三郎など、近代の巨匠たちが描いた作品が並ぶ。会期はわずか2週間だが、大きな注目を集めそうだ。
同館ではこのほか「ヘレンド展ー皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」(2018年1月13日〜3月21日)、「ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容ーメタモルフォーシス」(4月28日〜6月24日)、「没後50年 河井寛次郎展ー過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今ー」(7月7日〜9月16日)、「開館15周年 ルオー没後60年特別記念展 いとも大いなるルオーー聖なる芸術とモデルニテ(仮)」(9月29日〜12月9日)をラインナップ。
「ジョルジュ・ブラック展」は、日本で初めてブラックの「メタモルフォーシス」シリーズを本格的に紹介するもので、ブラック晩年の取り組みである絵画から立体への変容を見ることができる。彫刻、陶磁器、ジュエリーなどを展示し、ブラックの立体への挑戦を紹介するとともに、絵画や版画などをあわせて展示することでブラックの造形の変遷を見せる。
パナソニック 汐留ミュージアムはルオー作品を多く所蔵することで知られるが、「いとも大いなるルオー」(仮)では、ヴァチカン美術館から《聖顔》《バックス(平和)》《秋 またはナザレ》《聖心》の4点が特別に出品。このほか、ポンピドゥー・センターに所蔵されている《ヴェロニカ》《キリスト教的夜景》やジョルジュ・ルオー財団所蔵の《サラ》など、ルオーの代表作も来日し、ルオー芸術の真髄である「聖なる芸術」をテーマにした作品が並ぶ。