ダリに娘? スペインの裁判所、遺体の掘り起こしを命令

スペイン・マドリードの裁判所は6月26日、自らダリの娘であると主張するピラル・アベルの申し立てを受け、DNA鑑定のためにダリの遺体を掘り起こすように命じた。

ダリ財団ウェブサイトより

 サルバドール・ダリは20世紀を代表する画家のひとりであり、シュルレアリスムの巨匠として広く知られている。

 ダリには25歳のときに出会い、生涯のミューズとなったガラがいたことは知られているが、子供の存在は公式には確認されてこなかった。

 AFP通信などの報道によると、娘であると主張しているピラル・アベルは自称・霊媒師で、カタルーニャ州カダケス付近の小さな漁村・ポルトリガトで母親がダリと関係を持ったという。もしこの主張が事実と認められれば、ダリの莫大な遺産の相続権の一部がその手に渡る可能性が生じる。

 今回の判決を受け、ダリの遺産を管理する「ガラ・サルバドール・ダリ財団」は遺体掘り起こしに反対する声明を表明。近日中に控訴するとしている。

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