本館建築は辰野金吾設計。「関西の迎賓館」奈良ホテル、新館リニューアルで全館休館 【2/2ページ】

「時を記録し、未来へ」──宿帳に象徴されるリニューアルの思想

 今回の全館休館およびリニューアルは、「“Register” ―今を記録し、未来へ―」というテーマのもとで進められている。創業115周年を迎えた2024年には、奈良ホテルに唯一現存する宿帳が修復され、長年にわたり積み重ねられてきた来訪者の記録が、未来へと手渡される象徴的な存在として位置づけられた。

 歴史的建築としての保存と、ホテルとしての機能更新。その両立を図る今回のプロジェクトは、たんなる改修にとどまらず、日本の近代建築とホスピタリティ文化を次世代へどう継承するかを問う試みとも言えるだろう。

客室(完成イメージ)
鉄板焼「花菊」(完成イメージ)
宴会場「若草の間」(完成イメージ)