鳥取県立美術館、新館長に尾﨑信一郎。25年春に開館

2025年に開館予定の鳥取県立美術館の新館長に、尾﨑信一郎氏が就任した。

尾﨑信一郎

 2025年に開館する鳥取県立美術館の新館長に、尾﨑信一郎氏が就任した。

 尾﨑氏は1962年鳥取市生まれ。大阪大学文学部大学院芸術学研究科博士課程単位取得修了。95年より国立国際美術館で研究員、98年より京都国立近代美術館で主任研究官として勤務した。2006年からは鳥取県立博物館に美術振興課長として勤務し、21年に鳥取県立博物館館長。22年より鳥取県の美術館整備局美術振興監を務めてきた。

 尾﨑氏は就任にあたり、以下のようなコメントを寄せている。「美術館は誰に対しても開かれた公共空間として、館内の展示や回遊を楽しんでいただき、さらに『アートを通じた学び』の拠点、アート・ラーニング・ラボとしての役割も果たしてまいります。美術をめぐる人と作品、情報の結節点として、来場した皆様が美術を浴びるように享受できる場所となることをめざします。最後発の、新しい美術館の挑戦に御期待ください」(公式サイトより)。

 鳥取県立美術館のコンセプトは「未来を“つくる”美術館」。鳥取県中央部にある倉吉市で、市立図書館が入る倉吉パークスクエアと国指定史跡である「大御堂廃寺跡」に隣接する場所に建設中で、槇総合計画事務所と竹中工務店のジョイントベンチャーが設計を担う。

 新美術館は、民間の資金や経営能力を活用する「PFI方式」を採用。完成後の所有権は県に移管したうえで、維持管理・運営を鳥取県立美術館パートナーズが担う。学芸部門は県の直営だが、一部の企画展はPFIが学芸部門と協力するたちで担当する。

鳥取県立美術館パース 提供=槇総合計画事務所 イメージ制作=ヴィック Vicc Ltd.

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