リチャード・セラが85歳で逝去。ポスト・ミニマリズムの巨匠
アメリカ出身でポスト・ミニマリズムを代表するアーティスト、リチャード・セラが85歳で逝去した。
![](https://bt.imgix.net/magazine/28697/main/1711509222817_39a5ea68ea468b5b90dd08bd02266aa2.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,89,996,560&v=7)
アメリカ出身でポスト・ミニマリズムを代表するアーティスト、リチャード・セラが85歳で逝去した。
セラは1938年、カリフォルニア州サンフランシスコに生まれた。イェール大学では絵画を専攻し、学生時代は製鋼所や工事現場でアルバイトをしていたという。セラのキャリアでとくに知られるのは60年代後半からだ。それまでのミニマリズムにおける閉鎖性から打って変わり、工業的な板金を用いた巨大で荒々しい彫刻を発表。ポスト・ミニマリズムを牽引していくこととなる。セラによる初期のパブリック・アートは、景観を阻害するという理由から撤去されたこともあったものの、作品は注目を集め、以降も巨大な彫刻をつくり続けてた。ほかにも自身の個展ではドローイングや版画、映像作品なども発表してきた。
日本においては、70年の東京ビエンナーレに作品を出展している。94年には大阪の国立国際美術館で回顧展を開催。そして同年には高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門も受賞した。